イルカの捕獲・混獲
イルカの人間との関わり

イルカの捕獲・混獲

1988年3月商業捕鯨が停止され、マッコウクジラやトックリクジラは捕獲できなくなりました。けれど、対象とされていないイルカやハクジラ類は今でも毎年約2万頭が捕獲され続けています。

捕獲の目的

・カジキマグロ漁で獲れなかったときの代わりに食用とするため
・網を破ったり漁の邪魔をする害獣だから
・増えすぎたイルカを減らすため
・水族館で芸をさせるため


捕獲の方法

1頭イルカを獲ると、家族や仲間のイルカがピィピィ鳴いてそこから動かないため、1匹獲るとほかに数頭獲ることができるのだそうです。

追い込み漁

イルカは人間を癒したり助けてくれるのですが、人間はイルカのエコーロケーションを使って、追い込み漁をしています。イルカのエコーロケーションを使えないようにして網で追い込む漁法です。

こうして獲られたイルカは、水族館に移されたり食糧になります。それ以外は海に返されるのですが、既に衰弱しているので、とても生きていけません。主に静岡県や和歌山県でスジイルカやマダライルカ、バンドウイルカを対象に行われています。

突きん棒漁

イルカにモリを突き刺す方法で、イルカが長い時間苦しむことが問題視されていました。現在では体に刺さると電流が流れるモリを使う方法に変わりましたが、まだ全てが変わったわけではありません。

北海道から沖縄県まで、イシイルカ・リクゼンイルカ・スジイルカ・マダライルカを対象に広い範囲で行われています。


捕獲についての考え

必ずしも「捕獲=悪」というわけではありません。イルカは18世紀まで、魚類と信じられてきたため、食糧としては必要なものでしたし、だからといってそれを続けて良いのかというと、簡単に良いとも悪いともいえません。

つまり、個人の考えによって捕獲をしたりしなかったりというのは、自然を守ることにはならないのです。捕獲に対する表と裏について、考えてみました。

獲り方について

イルカに漁の邪魔をされては漁師さんの生計は成り立ちませんが、なるべく生きていて欲しいと思ってしまいます。

イルカを捕らえないで済む方法はないか、イルカを無差別に乱獲していないか、イルカが苦しむような獲り方をしていないかということをもう1度考えるべきではないでしょうか。

自然界のバランスについて

増えすぎたイルカを獲ることで減りつつあるイルカを救うことができます。水族館に売られていくのも、イルカの研究をするためには必要なことです。

そしてイルカに芸をさせるのは、単なる見世物ではなく、イルカのストレス解消にもなっています。けれど、水族館にたどり着くまでにどれだけのイルカが生き延びたのかな、と思うのです。


これからの課題

本当に考えなければならないのは、イルカ漁が何故必要なのか?獲ることによってどのようなことが起こるのか?ということだと思います。人間の目線ではなく、自然界全体のこととして考えるべきなんですね。

網の取り扱い

本来イルカを獲る目的ではなくても、刺し網漁の網にひっかかってイルカが獲れてしまう、ということがあります。

特に網を流す流し網漁や使い終わった網の取り扱いには注意したいものです。ほかにも漁具の取り扱いや見直し、イルカを近づけないような音の研究が進められています。

混獲

獲る必要のない生き物を誤って獲ることを混獲といいます。マグロを獲るためにイルカを目印にすることで、マグロとイルカの両方が獲れるということもあります。イルカだけではなく、餌を獲ろうとする海鳥やウミガメにも見られます。

捕獲の目的

伝統行事で食べる習慣がある国もありましたが、現在では食用にするイルカやクジラにも環境汚染の影響による水銀などの物質が検出されているそうです。伝統行事はそれでも必要なのでしょうか。それも、その土地に住んでいる人にしか解らないのかもしれません。

捕獲の方法、頭数の制限

1993年に捕獲数の見直しが行われました。頭数の制限を無視した捕獲が行われているのが現状ですし、年間2万頭は多すぎます。

追い込み漁の場合は、複数の種類の「いるか」が混ざって獲れることもあって、しっかりと生態系を守ることにはならない面があります。本当に捕獲に必要な数はどれだけなのか?ということは常に見直していくべきです。

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