軍用イルカとは
イルカの人間との関わり

軍用イルカとは

アメリカやロシアではバンドウイルカやマイルカが軍事利用されています。特にアメリカでは現在も訓練され、実際に使われています。けれど、イルカをこのように利用することと、乱獲してイルカを食べることと、どのように違うというのでしょうか。軍用イルカの現状についてお話しします。

イルカの軍事利用のいきさつ

「いるか」を軍事利用する考えは、第二次世界大せん中からありました。不振な潜水艦が侵入したときのために、「いるか」を番犬代わりに使おう、というものでした。

しかし、第二次世界大せんは、「いるか」を使うまでに至らなかったことや「いるか」に敵と味方の判別をどうつけさせるか、ということがあって実用化されなかったものの、研究はされてきました。なぜ人間の戦いに、動物が巻き込まれるのでしょうか。


軍用イルカの歴史

1960年代…アメリカや旧ソ連で、イルカやアシカの研究や訓練が行われました。
1972年…海獣保護法が制定されました。
1980年代…訓練されるイルカの頭数はどんどん増加していきます。
1986年…海獣保護法を一部撤廃。ペルシャ湾で機雷の掃海、警備をしました。
1980年代後半…動物愛護団体に訴えられ、その後はひっそりと活動が行われました。
1992年…計画は縮小され、きみつ扱いは解除、退役したイルカは海に戻すことになり、論争が巻き起こりました。
2003年…イラクせんそうでアメリカのイルカが機雷の掃海にあたりました。
2007年…イルカやアシカが特殊訓練を受けて警備活動のために配備されました。


イルカの軍事利用の目的

昔、人間とイルカはコミュニケーションをとっていたといわれています。イルカの軍事利用は、知力や泳ぐ力に注目したのが始まりといえます。

この軍事利用にはアシカも一緒に訓練しています。機らいがなくなるのは嬉しいという声もあるのですが、警備や安全確保だけではなく、いつか攻撃のために利用されるのではないか、と心配になってしまいます。

やはりイルカを傷つける利用法は、イルカのことを考えているとはいえないのではないでしょうか。

ダイバーの救助

人食いサメに体当たりして撃退します。

実戦での利用

自ばく攻撃による潜水艦の破壊・どく矢の装備・ソナー撹乱機器の装着・イルカ同士の戦いなど。

機らいの探知

エコーロケーションを使って機らいを探知し、航路の確保をします。


軍用イルカの現状

アメリカの軍用イルカの有名な話では、イラクせん争のときに実際に使用されました。2005年には軍事利用していたイルカの逃亡がニュースになって伝えられました。このときのイルカはどく矢を装備していて、不振な人を眠らせるのが目的、といわれています。(憶測との話もありますが)

このことでアメリカの軍用イルカの存在が一般の人にも知られることになったのですが、まだイルカに敵と味方の区別をつける訓練はされていなかったということです。イルカが年をとって引退したときは、マリンパークなどの施設に引き取られて、のんびりと暮しているそうです。


軍用ソナーによる被害

しかし、イルカの影響はこれだけではありませんでした。海軍では潜水艦を探知するために、ソナーを使って超音波を発します。このことによって海の中にいる、イルカを含めた多くの生き物たちが被害にあっています。

イルカの聴覚は壊れ、座礁する原因ともいわれています。このようにイルカをへいきとして利用する一方で、このようにイルカを攻撃していることも記述しておきます。


軍用イルカの課題

このように表には表れないところで、「いるか」の軍事利用は進められてきました。けれど、日本ではなかなかこのような情報は入らず、どれが本当なのか混乱することもありえます。どこまでが本当に必要なことなのか、「いるか」を傷つけない方法はないのか、課題が山のように残っているように思えます。

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